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2023-01-22 07:30:00

繊維ニュース記事 掲載

以下引用

新型コロナウイルス禍を機に自社ブランド製品の直売や異業種連携など、受託加工以外の事業に目を向ける縫製工場が増えた。収益の多角化を目指すのが狙いだ。まだ手探りの状態だが、未来に向け一歩を踏み出している。(相模活)

 高級婦人服縫製のマーヤ(東京都足立区)は地元のコーヒー焙煎所などと連携し、コーヒー豆の麻袋をアップサイクルして小型バッグを作るプロジェクトに取り組む。輸入されるコーヒー豆は大きな麻袋に詰めて運ばれてくる。不要になった丈夫な麻袋を再利用して、おしゃれな手提げバッグを生み出す。

 足立区内にある六つの大学の学生と地域を結ぶ区の「大学生地域活動プラットフォーム」の一環で実現した。コーヒー焙煎所のタマコーヒーロースターが麻袋を提供。東京未来大学の堀崎空さんがデザインを考え、マーヤが縫製で協力した。

 バッグはタマコーヒーロースターが販売するテイクアウトのコーヒーカップが2個入るサイズで、持ち帰り時の利用を想定。豆の原産国によって異なる麻袋のデザインを生かして作った15個のバッグは、どれも一点ものだ。昨年12月に第1弾として店内で販売すると、数日で完売した。

 マーヤの菅谷正専務取締役は「自社ブランド製品の販売を模索しているが、PR方法や販売戦略が課題で思うように進んでいない」と話す。その上で、「今回のように販売場所やバッグの利用用途といった出口が見えていれば成功しやすいことが分かった」と収穫を語る。さらに同プラットフォームを活用して、「コーヒー染めの洋服も作ってみたい」とアイデアを巡らす。

https://www.sen-i-news.co.jp/seninews/view/?article=387172