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2018 / 05 / 14
縫製工

週刊現代の記事で給料が上がる仕事ランキングが
同業者の間で話題になっています。
なんと1位が縫製工!
寸評では
”アパレル業界は少品種・大量生産から、多品種・少量生産時代へ大移行。
その担い手は技術力の高い国内の縫製工、需要拡大へ。” とある。
縫製工がスポットライトをあてられることは
あまりないので、予想の記事だけど素直に嬉しく思いました。
僕の見てきたこの4年間で語らせてもらうと、
もうすで多品種・少量生産での依頼が多く、その分サンプルや先上げを
1点提出するという初期コストが負担になっています。
打ち合わせ、検品、一枚裁断、糸準備、ミシン調整、工程分析、縫製、まとめ、検針検品、プレス、出荷
これらは一連の流れは初期コストで、1着だけど結構時間がかかる。
大量生産であれば、この初期コストが分散され、手も慣れるので生産効率もあがる。
よって加工賃も安くなる。
しかし現状では、20年前と変わらない加工賃、
少量なのに大量生産と同じ加工賃が提示され、
請け負った工場が廃業していくのを見たり、聞いたりしてきました。
縫製工場は加工賃のみの収益で、すべて一括りになっています。
要するに
少量生産になれば、それだけコストがかかるから、加工賃は高くなるんです。
今の取引先さんには理解していただいています。
もちろんマーヤもそんな時代に対応していかなくてはなりません。
納得できる品質や工場の最適化、独自の付加価値、
ロボットにはできない細かい技術の積み上げは必要。
現状維持のまま他力本願で給料が上がるとは決して思いませんので、
偉そうなこと言ってすみませんm(_ _)m
マーヤ縫製工場 菅谷 正 (このブログまた怒られそうだなー)